この橋の向こうに見える未来

見えない未来が見えてくる

過去から未来への道しるべ

【東日本大震災から学ぶこと】

 気仙沼大島は東日本大震災で甚大なる被害を受け、その影響は主たる産業であった漁業、観光業においても多大なダメージを被った。震災当時、主要なライフラインが完全に喪失し、島民は僅かな食糧を皆が分けて食べ、プールの水までも飲んだという苦い経験があり、日本では唯一アメリカ海兵隊の救援で難を凌いだという過去から多くのことを学んだ。その後、政府の災害復興事業で水産業、また大島大橋の開通による一定の復興は昨年概ね完了した。しかし今なお島内の経済は依然元通りには回復せず、島の人口流出は歯止めがきかず、また島の住民の平均年齢は上がる一方で高齢化は著しく、このままの状態では自立再生の道は困難となっていく。

今、私たちにできることは何なのか、未来の子供たちに残し、伝えられるものは何なのかをより一層真摯に考えざるを得ない時代が到来してきている。

先の見えない時代

燃料価格の高騰でエネルギーが私たちの手の届かない時代がやってくるかもしれない、今までのように不自由なく容易に食物を手に入れることにできない時が突然やってくるかもしれないという不安が最近、急激に現実味を帯びてきた。

また、地球温暖化によって世界の平均気温が4℃上昇すれば、膨大な数の生物が生死に関わるリスクにさらされる恐れがあるとも報じられています。そんな不安をどう受け止めていけばいいのかがわからない時代になってきました。

【未来への想い】 

大島では島内で消費するエネルギー、飲用水、食糧を島外からの供給に頼らず、最低限のものは島内で賄うことを目指し、またその貴重な負の経験から多くを学び、それを新たな島の未来型社会のために打ち出したのがサスティナブルアイランド構想である。

地球規模で激変していく社会の中で、私たちは自らが生きていく独自の術を求めていくべきだと考えます。

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP