【過去から学ぶ】
気仙沼大島は東日本大震災で甚大なる被害を受け、その影響は主たる産業であった漁業、観光業においても多大なダメージを被った。震災当時、主要なライフラインが完全に喪失し、島民は僅かな食糧を皆が分けて食べ、プールの水までも飲んだという苦い経験があり、日本では唯一アメリカ海兵隊の救援で難を凌いだという過去から多くのことを学んだ。その後、政府の災害復興事業で水産業、また大島大橋の開通による一定の復興は昨年概ね完了した。しかし今なお島内の経済は依然元通りには回復せず、島の人口流出は歯止めがきかず、また島の住民の平均年齢は上がる一方で高齢化は著しく、このままの状態では自立再生の道は困難となっていく。
【未来への想い】
大島では島内で消費するエネルギー、飲用水、食糧を島外からの供給に頼らず、最低限のものは島内で賄うことを目指し、またその貴重な負の経験から多くを学び、それを新たな島の未来型社会のために打ち出したのがサスティナブルアイランド構想である。
地球規模で激変していく社会の中で、私たちは自らが生きていく独自の術を求めていくべきだと考えます。
【最終ゴール】
私たちの最終ゴールは完全にこの島だけで地産地消の社会を構築していくことです。環境負荷ゼロの島、資源を外から持ち込まなくとも生きていく自立分散型エネルギーマイクログリットの島、自然資本主義の島自然との共生こそが、これからの未来の子供たちに残してあげられる唯一の贈り物だと考えています。
1,未来の子供たちにつなぐため、この島を環境保全の島に宣言したいと考えています。
2,未来遺産登録の島
3,三陸復興国立公園ゼロカーボンパーク まさしく甚大な被害を受けた地が世界に先駆けて環境を最も優先する憲章
4,として、環境保全を地域づくりの根幹に掲げていきたいと考えています。